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ヴィンテージ考 ブルゴーニュ1997年について

(2007.12 記) 1997年は、収穫時期の天候に恵まれたため、ブルゴーニュでは「暑い年」といわれているヴィンテージです。 比較的天候に恵まれた年であったのにもかかわらず、リリースされたばかりの1997年は、果実味はあるものの、酸度がやや低めに感じられました(「カリフォルニア的」という人もいます)。 そのため、1997年ヴィンテージに対する私個人としての印象は、軽やかでチャーミング、悪く言えばどことなく締まりがなくて薄っぺらいというものでした。 しかし、2007年現在、1997年ヴィンテージはとても好ましい表情を見せています。 10年を経過したワインらしく、香りがかなり開いています。もっとも、動物香やスパイス香のような熟成香が主体ではなく、フレッシュさを保った果実の香りが主体なので、若々しさを感じさせます。 若干、落ちが早いという欠点もあります。また、ヴォーヌ=ロマネのグランクリュなどは、本来あるはずの迫力がやや欠けているともいえます。 しかし、ほとんどの1997年物は、口当たりがやわらかく果実味に満ち溢れています。ある意味、その華やかな果実味と繊細でしなやかな口当たりは、ブルゴーニュらしさを十分にたたえたヴィンテージであるといえるでしょう。「Burgundy」での経験上、シャンボール=ミュジニー、ヴォルネイ、といったアペラシオンで当たりに出会うことが多いです。 1997年ヴィンテージもあと一月すると11年目。早熟な11歳なら思春期を迎えます。もしかすると、ワインも思春期を迎え、そろそろ本格的な熟成香が現われてくるかもしれません。(漆)